昨日、6月29日に剖検所見会がありました。
佐賀大学では、病理解剖のあとに病態や死因などに関して、カンファレンスを開いています。
実は私は研修医時代に、解剖症例に一度もあたったことがなく、
最初から解剖に参加させていただいのは初めてでした。
高齢女性で、白血球の著明な上昇と意識障害をきたしたケースで、
臨床経過からは敗血症性ショックと思われるケースでした。
解剖所見からは、偽膜性腸炎と初期の敗血症性ショックの所見でした。
この方は臨床症状の増悪が急激であり、炎症のフォーカスがわからないまま
亡くなられたため、改めて解剖をさせていただいたことで原因が特定できました。
病態がはっきりしているケース、そうでないケースに関係なく、
改めてよい勉強をさせていただきました。
病理解剖にご理解していただいたご家族に感謝し、患者様のご冥福をお祈りします。
(総合診療部 西井)
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