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2011年3月18日金曜日

大震災に際して3

九電体育館での実務の実際ですが、、、、
 
体育館内での仮設診療所で保険診療を開始することに対しては、市や県の担当者からのOKをいただき、3/22より実際の診療を開始しました。
玄界診療所の看護士さんや市の健康福祉課の職員さんにも、診療介助や受け付けなどのお手伝いをお願いしました。薬に関しては体育館の近くの薬局に処方を一元化し、薬局の方にバイク便で体育館に届けていただくようにお願いしました。薬が配達されたのちに、館内放送で患者に届いた旨をしらせ、受け取りにきていただくシステムを採用しました。
夜間の診療に関しては、福岡市民病院から日替わりで応援にきてくださいました。また医療費に関しては、最初は通常どうり徴収する方向で調整されていましたが、最終的には全額市が負担してくださることになり、後に返却されております。
途中、インフルエンザが体育館内で大流行してしまい、大変憂慮される事態となりました。密集した生活のため、患者が発生すると隔離が困難なのです。明らかに時季外れの流行でありましたが、集団生活を余儀なくされた状況では蔓延を食い止めるのが至難の業でした。またインフルエンザの患者は個室管理が必要となるため近隣の病院も入院の受け入れ体制も十分とは言えませんでした。なんとか近隣の病院のいくつかを入院受け入れ病院として、患者隔離をお願いし、島民にはタミフルの予防投与も同時並行で行うことで徐々にインフルエンザの発生件数は減少。事なきを得ました。
精神的な問題も悩みの種でした。皆自宅は半壊しており、一様に表情も冴えず中にはうつ状態やフラッシュバックに苦しむ島民もおられました。重症患者に関しては出来るだけ私のほうでピックアップし、九州大学の心療内科の先生に診察をお願いしました。
あと玄界島を離れる際に、全島民のカルテを九電体育館に持参したことはその後の診療に大きく貢献しました。
(副島)
 

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