(提示された症例を,ティアニー先生が解決していくというものです)
症例は30代,男性
20年来のScがあり,プロブレムは1週間持続する発熱です.
まず先に,Scのため病歴が十分に取れていないかもしれないことを
ティアニー先生は強調されました.
「サルコイドーシスと診断されて,実は結核だったという症例を
2例見たことがあるけど,そんなことはないよね?」
と,早くも核心をつく発言あり.経験豊富であることが分かります.
また,「前医の診断を鵜呑みにしてはいけない」 ことに気付かされます.
さらに「肉芽腫性疾患には100種類以上ある」とのこと.
病理にも詳しいティアニー先生,おそるべしです.
身体所見ではリンパ節腫脹を認めるのみでしたが,5年前の生検結果を
取り寄せると,結核も完全には否定はできないとのコメントが・・・
クオンティフェロンは弱陽性でしたが,「診断的治療始めた方がよいで
しょう」とティアニー先生.
実際に治療を始めたところ,翌日には解熱!
見事な問題解決でした.
他にも,
「本当にScなのか?,Willson病が隠れていてSc様に見えることがある」
「精神疾患の患者は他の病気を合併していることが多い.まっさらな目で
見ることが大事」
など,いくつかのパールを披露してくれました.
ティアニー先生は世界でも著名な先生で「診断の神様」と呼ばれています.
英語が苦手なので,通訳なしではわかりませんが,「世界の一流」に触れる
機会はそうないので,みなさんも一度「世界の一流」に触れてみることを
お勧めします.
総 合 : 吉 岡
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