2012年7月1日日曜日
学生さん(5年生)の感想です.
<外来実習について>
初めは本当の患者さんに問診させてもらうというだけで本当に緊張して、聞き終わった後にあれも聞いておきたかったなということが何度かありましたが、少しずつ慣れていくうちにただ形式的に順序良く聞くだけではなく、患者さんが本当に困っていることが何なのか、そしてどうしたいという気持ちで病院に来られたのかということに一番重点をおいて問診するよう心掛けることが出来るようになりました。よく病気ではなく患者さんを診ることが大切だという格言を耳にしますが、今回の実習を通してそれが少し理解できたように思います。
毎日問診をとるなかで、鑑別がしっかり浮かんで、たくさんの知識を持っていないとなかなか全ての情報を有効に聞き出すことができない、ということが改めてわかった。さらにその日のうちに外来カンファで発表があるので、先生達にご指摘を頂くことにより自分のわかってない部分、きちんと聴取してない部分を把握することができた。
外来では必ずしも診断がつかない場合が多く、その場合どのように対応するのか考えることは今までにない経験だったので、非常に勉強になった。また、「どんな診察・検査したらいいと思う?」「なんだと思う?」と聞いてくださる先生もいて、一緒に診療に携わっている実感がわき、さらに意欲的に実習出来たと思う。今まで他の科でここまで能動的に外来に参加した実習はなかったので、非常に楽しかった。
<外来カンファについて>
総合診療部を受診される患者さんは原因がわかっていない方が多く、当然診断するのは難しそう。だからこそ先生方はカンファレンスも熱心で、原因を見つけようとする姿勢がうかがえた。学生をほったらかしにせず、発表させて下さったり、解説して下さったのでちゃんと参加できて楽しかった。
<学生カンファについて>
以前に経験したPBLとは違って、総合診療での学生カンファでは先生方の指摘が「見落としてはいけない鑑別は何か」や「それが緊急性を有するか」といった総合診療や救急で必要となるような知識を与えてくれるもので、とてもいい勉強になりました。PBLのような「学習としての症例検討」であるだけでなく「現場で必要な症例に対応する知識」を学ぶいい機会になりました。
<その他>
総合診療部には色々な症状や身体所見のある患者さんが来るので、疾患に偏りがなく、幅広く勉強できました。カンファレンスが終わった後に学生がそれぞれ受け持った患者さんについて、こういう症状の人が来て、こういう検査をしてこの診断に至ったなど、学んだことを積極的に話し合い共有するという機会も多くありました。自主的に興味を持って学習しているという意識も持つことができ、楽しく勉強することが出来ました。
教育担当 吉岡
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