初投稿です。
アメリカの医師国家試験であるUSMLE( United States Medical Licensing Examination )のstep 2CK(Clinical Knowledge)を受けて来ました〜!
USMLEはstep 1、step 2CK、step 2CS(Clinical Skills)、step 3があるのですが、アメリカで臨床をやりたいということであれば、step 1、step 2CK、step 2CSをまずパスする必要があると思います。その中でもstep 1、step 2CKは日本での受験が可能です。
おおざっぱに分けてstep 1が基礎、step 2CKが臨床のため、まず今回step 2CKを受験しました。東京と大阪で受験できるため大阪で受験してきました〜。
本当は6月に受験する予定で実際大阪に行ったのですが、受験の氏名を「satoshi matsunaga」を「matsunaga satoshi」と氏名を逆に登録していたため大阪に行ったはいいが受けれませんでした〜。 「こんなことってあるの!?」とその日は茫然と帰ってきたのですが、登録をし直しなんとか受験することができました〜。
問題は1時間で44問、8ブロック(セット)です。1ブロック毎に休憩は可能ですが、休憩の合計時間が45分間(試験最初の説明を飛ばし読みすればプラスα休憩時間は稼げます)のため、時間配分は重要です。昼食はカロリーメイトにして食事の時間は節約しました。ただ試験管の人はすごく優しくて休憩の時もなるべく早く手続きをするように努めていただきました〜。朝9時前から試験開始で休憩時間も入れて9時間、最後にアンケートもあり試験場を出たのでは17時30分頃だったかと思います。
私物の持ち込みはパスポート、目薬、ハンカチのみで、腕時計もダメと厳しかったです。試験を受ける一人一人にモニターが設置されており記録もされているようです。
試験自体の印象としてはやっぱり難しかった印象です。USMLE WORLDやKaplanなどの問題集で勉強をし、似たような問題も確かに出ていたのですが悩まされる問題も多かったかと思います。多分日本語の試験問題であれば、微妙なニュアンスもわかり正解に辿りつけるものも多いのですが、全部英語だとその辺の感覚がつかめず難しくしている一因かと思います。英単語も100%わかるわけではないのでネイティブではない分不利なことは多いかと思います。また試験時間も長いため、途中で必ず集中力は途切れます。一所懸命読んでも途中内容が全く頭に入ってこないこともあります(頭がおなかいっぱいになってる感じですかね)。総合内科認定医、総合内科専門医の試験とはまた違ったきつさを感じました〜。
USMLEをいつ受けるべきかについてはなんとも言えないです。学生のうちに受けたほうが日本の国家試験と同じような範囲なのでよいという意見もあり、学生時代のほうが勉強時間も取りやすいため準備はしやすそうです。しかし、英語で勉強しなければならないことと、アメリカでの疾患範囲、文化が違うことなどを考えるとその分勉強範囲が広がるため大変かと思います。逆に医師になってから受けるとそれなりに自分の専門分野の知識は広がっており点数を確実に取れるところは出てくるかと思いますが、悲しいかな国家試験の時の知識が「雀の涙」程しか残っていないところもあり勉強しなおさないといけないことも多々あるかと思います。私も仕事をしながらでの試験勉強だったため、やっぱり試験の準備は大変でした〜。(患者さんの状態が悪い時には試験勉強時間も低下します。)
step 2CKが受かっていたら今度はstep 1を受ける予定です。
最後に2回も大阪に行かせてもらった総合診療部の皆様方、不機嫌ではあったけど快く?行かせてくれたワイフに感謝します! (松永 諭)
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