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2011年11月20日日曜日

日本内科学会 九州地方会(佐賀)

今日は日本内科学会の九州地方会(佐賀開催)です。
私も発表させていただきます。演題は

「B群溶連菌による感染で,全身諸臓器に膿瘍などを生じた1例」 です。

感染性眼内炎、化膿性膝関節症、腸腰筋膿瘍、椎体炎・椎間板炎、
(感染性)腹部動脈瘤を合併し、治療に難渋した症例です。


プログラムを見ると、現在当科でも診断に難渋している「IgG4関連疾患」に
関する演題が3題出されています。

また、先週外勤で遭遇した「たこつぼ型心筋症」に関する演題も3題あります。

他にも、昨年当科で経験した「メソトレキセート関連リンパ増殖性疾患」の
報告が1題あります。


出来るだけ、たくさん勉強してきたいと思います。

                                   総合:吉岡

2011年11月16日水曜日


総合診療・ウェブ・カンファレンスのご案内

日 時:平成231117日(18:00-19:00

場 所:総合診療部 医師室(病院2階)


テレビ会議システムを用いた,症例検討会です.
臨床推論(診断学)を学ぶのに,有用なカンファレンスです.
研修医の皆さんの,多数のご参加をお待ちしております.


参加施設:佐賀大学 総合診療部
富山大学 総合診療部



2011年11月6日日曜日

ティアニー先生

先週,ティアニー先生の講演を聞きにいったので,簡単に報告します.
(提示された症例を,ティアニー先生が解決していくというものです)

症例は30代,男性
20年来のScがあり,プロブレムは1週間持続する発熱です.

まず先に,Scのため病歴が十分に取れていないかもしれないことを
ティアニー先生は強調されました.

次にサルコイドーシスと診断された既往があるという情報から,
「サルコイドーシスと診断されて,実は結核だったという症例を
 2例見たことがあるけど,そんなことはないよね?」
と,早くも核心をつく発言あり.経験豊富であることが分かります.
また,「前医の診断を鵜呑みにしてはいけない」 ことに気付かされます.

さらに「肉芽腫性疾患には100種類以上ある」とのこと.
病理にも詳しいティアニー先生,おそるべしです.

身体所見ではリンパ節腫脹を認めるのみでしたが,5年前の生検結果を
取り寄せると,結核も完全には否定はできないとのコメントが・・・

クオンティフェロンは弱陽性でしたが,「診断的治療始めた方がよいで
しょう」とティアニー先生.

実際に治療を始めたところ,翌日には解熱!
見事な問題解決でした.

他にも,
「本当にScなのか?,Willson病が隠れていてSc様に見えることがある」
「精神疾患の患者は他の病気を合併していることが多い.まっさらな目で
 見ることが大事」
など,いくつかのパールを披露してくれました.

ティアニー先生は世界でも著名な先生で「診断の神様」と呼ばれています.

英語が苦手なので,通訳なしではわかりませんが,「世界の一流」に触れる
機会はそうないので,みなさんも一度「世界の一流」に触れてみることを
お勧めします.


                                                                      総 合 : 吉 岡