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2012年12月28日金曜日

年末のご挨拶 

年末のご挨拶      
                              佐賀大学病院・総合診療部教授 山下秀一

 早いもので私が総合診療部に赴任して一年が経過しました。振り返ってみるといろいろなことがありました。
 まずは総合診療部の皆さんが暖かく受け入れてくださったことに安心しました。また、この総合診療部のレベルの高さやメンバーの志にも感激しました。大学での臨床ではかなりの重症まで的確に救命できましたし、不幸な転機を取られた患者さんのご家族の多くが解剖に同意してくださいました。主治医たちとの信頼関係が形成されていたことの裏付けであると誇らしく思います。
 4月には念願の地域総合診療センターの開設も上手くいきました。派遣された2人の素晴らしい働きのおかげで、今では佐賀市立富士大和温泉病院は、ほぼ満床の状態が続いているようです。
臨床だけでなく論文も徐々に進んでいます。いくつかは完成し投稿中です。また、学会発表も日本プライマリ・ケア連合学会の8題を始めとし、日本内科学会やアメリカの総合診療学会などで発表できました。また、来年以降の発表の計画も進んでいます。
 みんなで日本プライマリ・ケア連合学会の認定医試験を受けに行ったのも良い思い出になりました。さらに特筆すべきはE先生の入局です。私の教授としての第一号の入局者で感慨もひとしおです。あまりプレッシャーをかけずに、でも大切に育てたいと思っています。

 大学の他科の先生方にも大変助けていただきました。特に宮崎先生や浜崎先生を始めとする教授会の先生方は総合診療部が困っている部分を理解し、いろいろな助けの手を差し伸べてくださいました。関連病院の先生方には同門会の設立に御賛同いただきました。また私の就任も祝ってくださいました。心より感謝申し上げます。

  最後に医局員のみなさんへ一言。今年はとても良い年でした。来年はもっと良い年にしたいと欲張っています。人を増やし、佐賀県内のいろいろな場所で総合診療部の医師が活躍し、地域に安心の医療を提供できるようになるために、来年も更に頑張っていきましょう。でも、まずは健康に十分配慮することが優先です。無理せずに、助け合う教室でいたいと思います。そして、佐賀大学医学部附属病院総合診療部はこんなにすばらしいぞ、とみんなに教えてあげましょう。みなさん本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

2012年12月12日水曜日

第6回九州総合診療研究会のご案内

第6回九州総合診療研究会を12月13日(木)に佐賀大学医学部附属病院
卒後臨床研修センターで行います。
今回は、佐賀大学医学部附属病院総合診療部 教授の特別講演と
助教の先生の演題発表を行います。


お気軽にご参加ください。

第15回EMP開催のご案内

地域医療支援センターのいつものセミナー室が使用できないため
同センター2階の「ミーティング室」に変更します。
12月20日(木)1730より行います。

  医・看護学生の方は、お気軽にご参加ください。


2012年11月27日火曜日

第14回EMPのご案内

第14回EMPを開催いたします。

12月4日(火)17:30より行います。

医・看護学生の方は、お気軽にご参加ください。

2012年11月20日火曜日

【本日のEMPの場所変更のお知らせ】

本日、開催のEMPの開催場所が変更になりました。
地域医療支援センターのいつものセミナー室ではなく、同センター2階の「ミーティング室」に変更します。

時間はいつもどおり17時半からです。
みなさまのご参加をお待ちしております!

2012年11月19日月曜日

EMPのご案内


第12回EMPを開催いたします。
医・看護学生、研修医の皆様のご参加をお待ちしています。
英語による症例検討会です。

2012年11月7日水曜日

山下塾休講のお知らせ

山下塾休講のお知らせ

11月13日(火)の山下塾は、都合によりお休みいたします。
次回は、11月20日(火)午前7時30分から開催いたします。

総合診療部

2012年10月25日木曜日

総合診療・Webカンファレンスのご案内

総合診療・Webカンファレンスを10月30日(火)18時より開催いたします。

ご自由に参加ください。

2012年10月24日水曜日

EMPご案内

第11・12回EMPを開催いたします。

第11回EMPの開始時間が30分繰り下がり18時からです。

 
ご自由にご参加ください。
日本語の症例検討会も10月30日(毎週火曜日)から始まります。

山下塾開催!

山下塾開催のご案内


10月30日(火曜日)あさ7時30分より日本語による症例検討会を行います。

研修医・医学生を対象にしていますが、ご興味のある方はどなたでも参加できます。
佐賀大学医学部附属病院総合診療部(病院2階 総合診療部 医師室)で、
毎週火曜日 あさ7時30分に待っています。


2012年10月3日水曜日

2012年9月28日金曜日

第3回まぐぱいケースカンファレンス開催

第3回まぐぱいケースカンファレンス(旧合同カンファレンス)のご案内です。


お気軽にご参加ください。
英語でカササギのことをまぐぱい(magpie)と呼ぶそうです。
佐賀では、カチガラスと呼びます。

異動

10月より徳島緑先生が織田病院へ移動されます。
お疲れさまでした。新天地での御活躍をお祈りいたします!!

最後に記念撮影ですd(^_^o)

2012年9月20日木曜日

2012年9月14日金曜日

2012年9月13日木曜日

総合診療部・ウェブ・カンファレンスのご案内

総合診療部・ウェブ・カンファレンスのご案内

ご自由にご参加ください。

第7回・8回EMPのお知らせ

EMPのお知らせ

お気軽にご参加ください。
事前に資料が必要な方は、お渡しいたしますので、
地域医療支援学講座事務室(秘書:園田)まで取りに来てください。


2012年9月3日月曜日

日本プライマリ・ケア連合学会学術大会2012


 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加しました。


ポスターの出来栄えを厳しい目(笑)でチェックする
教授・医局長
9月1日-2日に福岡で、日本プライマリ・ケア連合学会学術大会が開催されました。

全国から2,500名以上の方が参加されたそうです。

総合診療部からもたくさんのポスター、一般公演発表で参加しました。

初めての学会発表の先生は、ドキドキのポスター発表に緊張したことでしょう。

総合診療部出身の京都大学大学院生 F先生が日野原賞を受賞しました。おめでとうございます。




























2012年8月23日木曜日

2012年7月25日水曜日

第5回EMPのお知らせ


第5回EMPを9月4日(火) 17:30から行います。
8月は、夏休みになります。
自由参加ですので、お気軽にお立ち寄りください。
事前に資料が必要な方は、お渡しいたしますので、
地域医療支援学講座事務室(事務:園田)まで
取りに来てください。

2012年7月20日金曜日

Webカンファレンスのお知らせ

総合診療部・ウェブ・カンファレンスを開催いたします。

 
皆様のご参加をお待ちしています。

2012年7月4日水曜日

第4回EMP開催のお知らせ


第4回EMPを開催いたします。
7月19日(木)17:30~18:30に地域医療支援センター・セミナー室(2階)で行います。

自由参加ですので、お気軽にお立ち寄りください。
事前に資料が必要な方は、お渡しいたしますので、医学部附属病院2階総合診療部へ取りに来てください。

総合診療部
広滝

2012年7月2日月曜日

第3回EMP開催のお知らせ

第3回EMPを開催いたします。
7月3日(火)17:30~18:30に地域医療支援センターセミナー室(2階)で行います。

自由参加ですので、お気軽にお立ち寄りください。
事前に資料が必要な方は、お渡しいたしますので、医学部附属病院2階総合診療部へ取りに来てください。






2012年7月1日日曜日


学生さん(5年生)の感想です.

<外来実習について>

初めは本当の患者さんに問診させてもらうというだけで本当に緊張して、聞き終わった後にあれも聞いておきたかったなということが何度かありましたが、少しずつ慣れていくうちにただ形式的に順序良く聞くだけではなく、患者さんが本当に困っていることが何なのか、そしてどうしたいという気持ちで病院に来られたのかということに一番重点をおいて問診するよう心掛けることが出来るようになりました。よく病気ではなく患者さんを診ることが大切だという格言を耳にしますが、今回の実習を通してそれが少し理解できたように思います。

毎日問診をとるなかで、鑑別がしっかり浮かんで、たくさんの知識を持っていないとなかなか全ての情報を有効に聞き出すことができない、ということが改めてわかった。さらにその日のうちに外来カンファで発表があるので、先生達にご指摘を頂くことにより自分のわかってない部分、きちんと聴取してない部分を把握することができた。

外来では必ずしも診断がつかない場合が多く、その場合どのように対応するのか考えることは今までにない経験だったので、非常に勉強になった。また、「どんな診察・検査したらいいと思う?」「なんだと思う?」と聞いてくださる先生もいて、一緒に診療に携わっている実感がわき、さらに意欲的に実習出来たと思う。今まで他の科でここまで能動的に外来に参加した実習はなかったので、非常に楽しかった。

<外来カンファについて>

総合診療部を受診される患者さんは原因がわかっていない方が多く、当然診断するのは難しそう。だからこそ先生方はカンファレンスも熱心で、原因を見つけようとする姿勢がうかがえた。学生をほったらかしにせず、発表させて下さったり、解説して下さったのでちゃんと参加できて楽しかった。

<学生カンファについて>

以前に経験したPBLとは違って、総合診療での学生カンファでは先生方の指摘が「見落としてはいけない鑑別は何か」や「それが緊急性を有するか」といった総合診療や救急で必要となるような知識を与えてくれるもので、とてもいい勉強になりました。PBLのような「学習としての症例検討」であるだけでなく「現場で必要な症例に対応する知識」を学ぶいい機会になりました。

<その他>

総合診療部には色々な症状や身体所見のある患者さんが来るので、疾患に偏りがなく、幅広く勉強できました。カンファレンスが終わった後に学生がそれぞれ受け持った患者さんについて、こういう症状の人が来て、こういう検査をしてこの診断に至ったなど、学んだことを積極的に話し合い共有するという機会も多くありました。自主的に興味を持って学習しているという意識も持つことができ、楽しく勉強することが出来ました。

                                    教育担当 吉岡

2012年6月20日水曜日

2012年6月18日月曜日

佐賀大学医学部附属病院総合診療部新教授講演会&医局懇親会


 佐賀大学医学部附属病院総合診療部新教授就任&医局懇親会を開催しました。



山下教授の記念講演、京楽講師の講演の後、同門会の設立の承認、役員紹介が行われました。


懇親会も和やかに行われました。



遠方より来ていただきました先生、なかなかお会いする機会のない先生、60名余りの先生方に参加していただき、楽しいひと時でした。






2012年6月14日木曜日

第1回EMPを開催しました。

第1回EMP(English for Medical Purpose)を開催しました。
たくさんの方に参加していただきました。
次回開催は、6月26日(火)17:30~18:30に地域医療支援センターセミナー室(2階)で行います。
自由参加ですので、お気軽にお立ち寄りください。
     
 事前に資料が必要な方は、お渡しいたしますので、医学部附属病院2階総合診療部へ取りに来てください。

HP、facebookページができました。

総合診療部の新しいHPができました。
=TOP= of 佐賀大学医学部附属病院総合診療部のHP

またfacebookページも作成しております。
http://www.facebook.com/pages/%E4%BD%90%E8%B3%80%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E9%99%84%E5%B1%9E%E7%97%85%E9%99%A2-%E7%B7%8F%E5%90%88%E8%A8%BA%E7%99%82%E9%83%A8/257477567692528

是非アクセスしていただきご意見を頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。

2012年6月4日月曜日


総合診療部医局説明会


上記内容で行います。皆様の多数のご参加をお待ちしております。
途中や飲み会からの参加も大歓迎ですので、いつでもご連絡ください。

2012年5月26日土曜日

6月よりEMP始めます!

EMPのお知らせ

6月より総合診療部・山下教授によるEMP: English for Medical Purposeを開始します!

EMPとは、英語で症例検討などを行い、英語と医学の勉強が同時にできてしまう勉強会のことです。

対象は、原則として医学生・看護学生です。
もちろん参加費は無料です。今後、2週間に1回程度、開催したいと思っています。

医師になってからは英語で論文を読むことは必須になりますし、英語で症例についてディスカッションできるようになるとさらに世界が広がります。

「英語は苦手!」と思っているあなたこそ、歓迎します!
みんなで少しずつ、英語と診断推論を学びましょう!

" 100 Cases in Clinical Medicine" というテキストを用いて勉強します。

参加申し込みなどは不要ですが、事前にテキストのコピーをお渡ししますので佐賀大学病院2階の総合診療部(事務:広滝)まで取りにきてください。

日時
1回目 2012年6月12日(火曜) 17:30〜18:30
2回目 2012年6月26日(火曜) 17:30〜18:30

場所
佐賀大学病院2階の総合診療部にて

対象
原則として医学生・看護学生

多数のご参加をお待ちしています!

主催:佐賀大学病院・総合診療部
共催:佐賀大学医学部 地域医療支援学講座 総合内科部門

(総合内科部門 坂西)

2012年4月9日月曜日

新しく講師、医員、スーパーローテイトの1年・2年目の先生を迎えての歓迎会が行われました。お肉大好きな先生のリクエストに応えて、焼き肉にしました。佐賀のお肉はおいしかったでしょうか。

2012年4月2日月曜日

地域総合診療センター記念懇親会が、3月30日に行われました。

佐賀大学医学部附属 病院長 宮崎先生、佐賀市立富士大和温泉病院長 木須先生のご挨拶の後、総合診療部 教授 山下先生の乾杯の合図で懇親会が行われました。


これから佐賀市立富士大和温泉病院で働く先生方です。


地域医療支援学講座 杉岡先生が挨拶をされ、スタッフの紹介もありました。佐賀市立富士大和温泉病院のスタッフの紹介もありました。100名を超す参加をいただき、和やかなうちに閉会しました。

地域総合診療センター開所式が、3月30日に行われました。

総合診療部 山下教授

佐賀大学医学部病院長 宮崎先生、秀島市長、佐賀市議会議長の挨拶後、総合診療部 山下教授より事業説明が行われました。

除幕式  

2012年3月27日火曜日

Webカンファレンスのご案内


症例:「食欲不振の1例」

 今回は、佐賀大学総合診療部が症例を出します。

日 時:平成24328日(18:00-19:00

場 所:総合診療部 医師室(病院2階) 

    

テレビ会議システムを用いた,症例検討会です.

臨床推論(診断学)を学ぶのに,有用なカンファレンスです.

研修医の皆さんの,多数のご参加をお待ちしております.


参加施設:佐賀大学 総合診療部
富山大学 総合診療部
                              

2012年3月25日日曜日

3月23日は佐賀大学の卒業式が行われました。

インドネシアから留学されていたmaritaさんと

risaさんも インドネシアのきれいな民族衣装を

着て修了式に参加されました。

お二人のこれからのご活躍を期待しています。

2012年2月18日土曜日


総合診療・ウェブ・カンファレンスのご案内

日 時:平成24年2月23日(木18:00-19:00

場 所:総合診療部 医師室(病院2階)


テレビ会議システムを用いた,症例検討会です.
臨床推論(診断学)を学ぶのに,有用なカンファレンスです.
研修医の皆さんの,多数のご参加をお待ちしております.


参加施設:佐賀大学 総合診療部
富山大学 総合診療部

2012年2月13日月曜日

2/13 抄読会


今日の抄読会は、"COPDに対するAZMの治療介入 by NEJM"について報告しました。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1104623
(院内じゃないと見れないかも)
COPD自体は良くならないけど、急性増悪を減らせるとのこと。
しかし、難聴や薬剤耐性菌が問題点としてあがる。
(でも、プラセボでも20%に難聴って(笑))

個人の見解としては、急性増悪を繰り返す人には使用しても良いかな?
と、思う反面、高価なAZMでなくても、CAMで良いんじゃない?
そして、もっと効果がある人が特定できればいいなぁ〜と思うのでした。

Hitoshi Eguchi

2012年1月29日日曜日

年末年始に実習に来た学生さんの感想を少しばかり.


本当に医者の少ない地域では、総合医が絶対必要だということがよくわかりました.

私が入学時に目指していたのは、「患者さんと良い関係が築ける地域医療」だったことを思い出しました。大学病院は患者さんの数%しか来ないということを聞き、専門に詳しいのももちろん大切で必要なことだとは思いますが、専門外のことでも自分で診ることのできる医師になりたいと思いました。

一番感じたこととしては、患者さんには様々な人がいることを経験できた。医療に対する考え方や求めているものを始めとして、症状や疾患に対しての向き合い方、治療に関しての協力する姿勢など、一人ひとりが全く異なることを、直接に経験できた。

実習前は総合診療部についてあまりイメージがわきませんでしたが、2週間の実習を通してとても魅力的な診療科だと思いました。


実習を通して,総合診療部を理解してくれるのは嬉しいです.
                                        総 合 : 吉 岡

2012年1月19日木曜日

教授着任のご挨拶

 平成24年1月1日付けで佐賀大学附属病院総合診療部の教授に着任いたしました、山下秀一です。
国立大学で最初に総合診療部が設置された、歴史のある教室の責任者としての責任を、今ひしひしと感じています。私は宮崎医科大学を卒業した当初より、救急もこなせる総合内科医を目指してトレーニングしてきました。神経内科や呼吸器科も得意分野です。

 今、地域医療は危機に瀕しています。入院患者や救急患者を管理できる内科の医師が不足していますが、私には問題はさらに深刻に思えます。というのは、一般内科という概念自体があやしくなってしまっている様に見えるからです。
たとえば、肺炎の患者さんの入院を依頼すると、呼吸器科の医師がいないという理由で断られたりすることがあります。肺炎は一般内科の疾患であるという常識が通用しなくなってしまった様です。このような事態が各所で見られます。

 地域医療を立て直す切り札のひとつが総合診療部の充実です。それぞれの医師が得意分野を持ちつつも、専門に偏りすぎず、内科一般を広くカバーできるようにトレーニングし、ある程度の重症度の入院患者まで、腰を強く診断し治療できる能力を獲得できるシステムが理想的です。このような医師をたくさん育てたいと強く願っています。

 総合内科と言えば、問診だけで診断する能力、内頸静脈の拍動の視診といった理学所見をとる能力、さらにはグラム染色などの細菌学的な検査がすぐに思い浮かぶと思います。いずれもとても重要なことだと思います。しかし、感度や特異度が今一つである問診や診察のみに頼ったり、患者から離れた場所で行うことになり、技師でもできる検査にあまりにも大きな重点を置くよりは、救命救急の手技や心臓や腹部の超音波や消化管内視鏡、気管支鏡といった、患者に直接施行する検査に一定以上の時間を割いてトレーニングすることが、しっかりした総合内科医になるためにはとても大切です。将来的にその手技を行わなくなり、他の医師に依頼するようになっても、ある程度しっかりとトレーニングしていれば、人の技術の良し悪しの判断も的確になります。

佐賀大学の地域医療支援学講座では、すでに循環器や消化器などのいろいろな内科の分野を1年程度ずつかけて、完成する総合内科のコースを実施しています。この素晴らしいシステムを継続し、内科全般に関して広く経験を積み、主要な検査や治療手技も一通りこなせる、レベルの高い総合内科医を育成することが目標です。

ぜひ多くの若い人に我々のプログラムに参加していただきたいと思っています。
地域医療をさらに発展させ、住民が安心して暮らせるようにするために、やる気のある若いエネルギーを求めています。
(山下秀一)

2012年1月18日水曜日

病院総合医セミナーの報告

明けましておめでとうございます.

今年,最初の投稿とは気が引けますが,1月14日に参加した病院総合医セミナーの報告をさせていただきます.

第1部はアメリアで実際にホスピタリストとして働いている石山先生のお話.
(1997年卒で,最初は外科医として研修された異色の経歴の持ち主でした)

アメリカでは今まで家庭医が入院診療も行っていましたが,さすがに時代の流れなのか分業になったようです(家庭医はオフィス診療に専念し,入院はホスピタリストが担当する).
実際のホスピタリストの仕事内容を聞いたのですが,その内容は私たち総合医がやっている診療内容とほとんど変わりませんでした(クリニックから紹介された患者さんの入院加療・退院計画などをマメジメントする).

アメリカの病院でもコメディカルやSWの協力が大事で,それらをコンダクトするのがホスピタリストの役割とのこと.他にも研修医に対する教育の役割が大きいようです.
アメリカでホスピタリストは急速に増えており,現在では循環器内科医と同等の数になっているそうです.

ホスピタリストの位置づけとして,次のように紹介していました.
(汚いメモの,移りの悪い写真ですみません)


超高齢化社会が迫っている日本でも,総合医の役割が大きくなることは間違いないでしょう!
                                                                                                 総 合 : 吉   岡