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2013年12月26日木曜日

年末年始のごあいさつ

私が総合診療部の教授として赴任後2年が経過しました。昨年と同様に今年も教室にとってとても充実した一年でした。臨床面では相変わらず重症患者が多く、みなさん苦労をされたことと思います。高いレベルでの診療を維持することは並大抵のことではありませんが、佐賀県の医療の最後の砦としての機能は十分に果たせたと自負しています。また、今年も高い割合で、亡くなられた患者さんのご家族から剖検を了承していただきました。これもとても誇らしいことです。地域総合診療センターのメンバーも代替わりし、効率のよい研修機関として機能しています。佐賀市立富士大和温泉病院の経営状況も著しく改善しており、2年の予定であった本計画の2年の延長が佐賀県によって決定されました。研究面では江口仁先生が見事に学位を取得しました。また、徳島緑君の英文の症例報告と相原秀俊君の日本語の症例報告が採用されました。更に徳島緑君と徳島圭宜君がそれぞれ一報ずつ英文の症例報告を投稿中です。また、学会発表もプライマリ・ケア学会、日本内科学会に加え、今年もアメリカの総合診療学会で発表できました。藤原元嗣君が英会話のハンディーにも負けずに堂々と発表していました。来年はサンディエゴで3名が発表の予定となっています。総説もいくつか書くことができました。内藤優香君を中心に永江航君、相原裕貴君、江入明子君が救急看護の優れた教育的総説を書いてくれました。また、山下が「診断と治療」という雑誌の救急に関する特集号の編集を担当しました。吉岡経明君と多胡雅毅君にも書いてもらいました。これは来年の春に出版になる予定です。目を通していただければ幸いです。
大学の他科の先生方のご協力は今年も力強いものでした。これなしには24時間のウオークイン外来の維持は困難で、有難く感謝しています。小泉前教授に講演をお願いした同門会も今年も大変な盛会でした。忘年会も盛り上がり、大変楽しい時間を過ごすことができました。
医局員のみなさんは今年もよく頑張ってくれたと思います。おかげでとても良い年でした。入局も2名の予定です。新しい人たちが入局して良かったと思うことができるように、しっかりとした教育体制を整えていきたいと思います。また、それぞれが研究テーマをもって学問的にも発展していけるように努力してほしいと願っています。現状に満足することなく、常に意欲を持って臨床と研究に励んでください。また、国内の総会レベルのみならず国際学会にも積極的に打って出てください。みなさんの更なる発展を楽しみに見てゆきたいと思っています。みなさん今年も本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

総合診療部 山下 秀一


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