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2011年3月18日金曜日

大震災に際して2

被災地医療に関してですが、初日と二日目ぐらいまでは救急外傷が主体となりますが、それ以降は慢性疾患や感染症の管理がmainに切り替わります。さらにその後は精神的なケアも必要となっていきます。
被災地医療をするにあたり、問題点はいくつもありました。
 
�患者さんは体一つでお金や保険証なども携帯されておられないことが多く、通常の保健医療が提供できない可能性が高いこと。
�そもそも仮設診療所などで保険診療をすること自体の許認可の問題
�保険診療ができない、もしくは患者にお金がないということになれば、例え薬の処方をしたとしても調剤薬局で薬の受け取りもできない可能性がある
�そもそも仮設診療所の周りに調剤薬局があればいいが、なければ被災民はどのようにして薬を手に入れればいいのか。
�患者さんは以前処方されていた薬の内容が不明である可能性があり、以前のdo処方も困難である。
�非常に密集した場所で過ごしているために、インフルエンザなどの感染症が発症すれば瞬く間に全体に伝播してしまうこと。その対応は?
�医師も人間。夜間などの対応まで24時間の患者対応を一人でこなすのは、さすがに自殺行為。夜間などの急患対応をどうするのか。
�検査や薬、点滴などどこまで物品がつかえるのか。その補給は?
�入院や紹介の適応と考えた時の受け入れ先の確保。
 
これらすべての問題がその被災した地域・地域で少しずつ異なり、マニュアル化が困難であるため、その場で対応する医師がそれぞれに考えて対応していくしかないのです。これらの問題をどうするかを思案し、私も3月21日はほとんど眠れませんでした。

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