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2011年2月4日金曜日

『緩和ケア総合診療マニュアル』

今回は、総合診療部で翻訳した本のご紹介です。
 
昨年10月に出版された


『緩和ケア総合診療マニュアル』(プリメド社)
 
ゲイリー・ジョハンソン 著  
小泉俊三 監訳  
佐賀大学医学部・総合診療部 翻訳

です。

人は誰でも100%亡くなるわけで、その時期が早く来るのか遅く来るのかの違いはあるにせよ、誰しもなるべく苦しまずに死にたいと思っていると思います。
人が死を目前にひかえた一定の期間のことをターミナル(ステージ)や末期と呼ぶことがありますが、このターミナルステージをより豊かなものにするためには、
痛みをはじめ様々な症状を和らげる(=緩和ケア)ことが必要不可欠です。
 
僕らが翻訳したこの本は米国の緩和ケア専門医が書いた緩和ケア診療に関するもので
『Clinicians Handbook of Symptom Relief in Palliative Care』という本の第5版になり、米国では2007年に出版されています。
同書の第4版は1994年に出版され、その翻訳も佐賀大学医学部附属病院・総合診療部で行い1998年に『ターミナル・ケアの症状緩和マニュアル』というタイトルで出版されています。
 
僕がホロカナイに赴任する前の2005年に著者であるゲイリー・ジョハンソン先生を米国カリフォルニアのサンタローザに訪ね、ジョハンソン先生のホスピスや在宅診療などを見学させていただいたこともあり、編集をさせてもらいました。
翻訳は医局の先生を中心に、佐賀大学病院の小児科や緩和ケア科の先生や看護師さんを含む18名で分担して行いました。
 
緩和ケアにおける様々な症状ごとに章が分かれていて、わかりやすく臨床で使いやすくなっています。
米国の本なので、薬剤の投与量は米国におけるものですが、注釈で日本での投与量も書いています。文献や役立つサイトのURLも載せています。


目次は次のとおりです。

1)ホスピスと緩和ケア 2)コミュニケーションについて 3)痛み 4)悪心と嘔吐 5)食欲不振と悪液質  6)便秘 7)下痢 8)腸閉塞 9)呼吸困難 10)咳そう

11)抑うつ症状 12)不安とせん妄 13)耐えがたい苦痛  14)不眠 15)尿路の症状 16)皮膚と口腔のケア 17)小児の緩和ケア 18)末期HIV感染症

19)末期がんでのステロイド使用 20)持続皮下注入 21)侵襲的鎮痛法 22)その他(痙攣、かゆみ、しゃっくり、高カルシウム血症など)


となってマス。

医学生や研修医、医師、看護師の皆さんにもおすすめです!


以下、出版社(プリメド社)の紹介文です。


『種々の苦痛に幅広い視点でアプローチする緩和ケアマニュアル』 

米国のホスピス緩和医学専門医が,がん末期に伴うさまざまな苦痛緩和を紹介。著者の長年にわたる経験から得られたあらゆるスキルを紹介するとともに,ケアに必要な心構えまでも網羅。豊富な項目と充実した内容にもかかわらず,箇条書きにしたコンパクトな解説文とすっきりしたレイアウトが読みやすい。

”プライマリケアと患者支援の医学書出版”プリメド社HP http://www.primed.co.jp/index.html

(さかにし)

2011年1月28日金曜日

インフルエンザ大流行につき、発熱外来バージョンアップしました!

三瀬診療所 西です。
 
三瀬地区ではインフルエンザが大流行しており、家族内感染も拡大しています。
診療所でも発熱での受診が多く、以前から感染予防には気を配っていましたが、新兵器が届きました!
 
写真はウイルス除去用のヘパフィルターを搭載したパーテーションで、佐賀県の事業で購入。
 
閉鎖空間での使用が望ましいとのことで、写真のように長い突っ張り棒でビニールシートを張り、第2診察室を簡易な隔離空間を作りました。
 
これからの季節、大活躍しそうです。
 
 
 

2011年1月26日水曜日

UPMC家庭医&総合内科医による講演会のご報告

昨日、飯塚病院・総合診療部と佐賀大学病院・総合診療部、卒後臨床研修センター、地域医療支援学講座のコラボにより
『ピッツバーグ大学メディカルセンター(UPMC)の家庭医&総合内科医による講演会』が佐賀大学病院卒後臨床研修センターで行われました。
 
参加者は

医学生23名(うち熊本大医学生5名、ほかは佐賀大)
初期研修医3名
それ以外の医師10名
 
でした!
  
サウスポール先生とラム先生のお話、とても勉強になりました。
また質問にもたっぷりと答えていただき予定を1時間オーバーするほどでした。
学生さん、研修医もたっぷり刺激をいただいたようです。

昨日の様子は地域医療支援学講座のブログに載せましたので、ご覧ください。
(その際は「ブロランキングバナー」クリックをお忘れなく笑)

また熊本大学からも学生さんたちが参加してくれて嬉しかったです。
 
これからも飯塚病院総合診療部やほかの施設の先生方ともコラボして
九州の、いや日本の(笑)プライマリケア、総合診療、家庭医療を盛り上げていきたいと思います!
 
(地域医療支援学講座 さかにし)

2011年1月20日木曜日

総合診療について考える(6)

3か月ぶりの投稿となってしまいました.今回は食事療法に関係のあることです.
糖尿病で腎機能が一人歩きしてCr
2くらいになった時に,腎臓病食の指導をするのですが,低蛋白でどうやってカロリーを維持するのか?脂っこい料理になるのか?今一つ,自信がありませんでした.一度実際に経験するのが良いと考えました.栄養管理室に相談すると,「せっかくだから3食食べてみては.一人ではさびしいから誰かと一緒に来たら」と言われました.そこで,年齢の近いS先生を誘い,1800kcal,蛋白質50g,塩分5g,カリウム制限食に挑戦しました.昼のハンバーグはチキンナゲット1個くらいの大きさでした.こんな小さなハンバーグ見たことない???普通なら一口ですが,ここまで小さいと,8つに分け,少しずつ良く噛んで食べました.夕のスズキの空揚げも,同じ.皮まで良く噛んで食べました.参考までに写真を掲示します.ご飯200gの中にも蛋白が5.3g含まれることも,恥ずかしながら知りました.塩加減ですが,ハンバーグのソースはむしろ濃く,意外に思いましたが,濃度が濃くても量が少ないので,総量は少ない,という当たり前のことがよくわかりました.皆様にもお勧めの経験でした.(暁の超特急)

2011年1月19日水曜日

インフルエンザ大流行

三瀬診療所 西です。
 
佐賀市内でのインフルエンザ流行から少し遅れ、三瀬にも大流行がやってきました!!
 
まず小学校で火がつき、親御さんの世代に拡大。
 
大雪と氷点下の寒さ、ウイルスの猛威にちょっぴりひるんでいる私です。
 

2011年1月12日水曜日

『ピッツバーグ大学メディカルセンター 家庭医&総合医による講演会』 のお知らせ

寒中お見舞い申し上げます。
 
佐賀市内ではインフルエンザが流行中ですが、みなさまは大丈夫でしょうか?
僕はインフルエンザの患者さんを診察させていただく度に、ワクチンの大事さをさりげなく囁いています。
 
ご報告が遅くなりましたが、1月5日に行われた佐賀医科大学OBの江副聡先生による『国連ではたらく先輩から学ぼう!』講演会は盛況のうちに終了いたしました。
当日の様子は地域医療支援学講座のブログをご覧ください。
 
さて、新たな講演会のお知らせです。
 
佐賀大学病院総合診療部でも交流させていただいている飯塚病院ではピッツバーグ大学メディカルセンター(UPMC)の医師による訪問指導が定期的に行なわれています。
UPMCは米国ペンシルベニア州最大の総合医療センターで、米国有数の非営利医療機関です。
毎回の院外向けの公開セッション以外にも、「家庭医」という専門職について知って頂くこと、交流を通じて家庭医療のネットワークを強化することなどを目的として大学や他院での講演を企画されています。
今回は当院にお話しをいただき、飯塚病院と佐賀大学病院・卒後臨床研修センター、総合診療部、地域医療支援学講座の共催で「ピッツバーグ大学メディカルセンター家庭医&総合医による講演会」を下記の日程で行います。

『ピッツバーグ大学メディカルセンター 家庭医&総合医による講演会』 

日時 1月25日(火)18:00〜20:00

場所 佐賀大学病院 卒後臨床研修センター1Fセミナー室

講演内容 (通訳あり)

ジャネット・サウスポール先生 (家庭医、UPMC家庭医療部部長)

"Family Medicine in Japan and the US - Improving the Health of the Community" 

マイケル・ラム先生 (総合内科医、内科臨床教授)     

"Physical Examination in Patients with Pneumonia - Useless Ritual or Lost Art?"



サウスポール先生には「日本と米国の家庭医療」、ラム先生には「肺炎の身体所見のとりかた」についてご講演いただきます。
対象は学生、研修医を主としていますが、それ以外の方も参加していただけます。
飯塚病院より通訳の先生も来られますので、日本語での質問もOKです。
 
事前の申し込みや参加費などはありません。
なかなかない良い機会ですので、ぜひ多くの方に参加していただきたいとおもいます!
(地域医療支援学講座 総合内科 さかにし)