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2010年10月24日日曜日

総合診療について考える(6)

 本日,緩和ケア研修会の後半部分に参加してきました.今日は,「既に進行していて手術不可能な癌」の告知のロールプレイをしました.設定された患者と同じ年齢で家族構成も似通っていたため,患者役をやっていて,非常につらく,気分が悪くなりました.「先生,お願いだから,今日はここまでにして(これ以上話さないで)」という感じでした.患者さんのつらさは想像を絶するものだろうとあらためて感じました.
 さて総合診療医はコミュニケーションのエキスパートと思います.しかし,コミュニケーションは医師の基本スキル,必要条件であり,その「専門性」は誰も認めてくれないでしょう.従って,それを認知してもらうには,院内での教育・啓蒙活動などに積極的に参加していく姿勢が大事と思われます.
 緩和ケア研修会のファシリテーターは麻酔科,精神科の医師が多かったですが,そういう意味で,総合診療医の出番のひとつと思いました.(暁の超特急)

2 件のコメント:

  1. ある医師です。

    「既に進行していて手術不可能な癌」の告知

    非常に難しいと思いますが、先生はどのように告知されることがポイントだと思われますか?

    ぜひ、研修の成果をお教えください。

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  2. 医師は一度に全ての情報を伝えようとする傾向にあります.そして,患者さんは全て理解してくれたと勘違いしています.患者本位ではないと思います.情報を少しずつ伝え,一緒に沈黙の時間を共有し,心の声に耳を傾け,また次の時間を約束する,ということが大事なのではないでしょうか.「告知」という言葉自体にも違和感があります.(暁の超特急)

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